マイコンインフィニット☆PRO-68K

5月4日に開催されたマイコンインフィニット☆PRO-68Kにお邪魔した。

この手のイベントに参加するのは初めてだ。昨年開催されたレトロエクスプレスに参加しようと思っていたのに、すっかり忘れて参加しそびれたので、今回はカレンダーに登録して万全を期した。

会場に着いたのが13:30過ぎ、既に講演が始まっていることもあり入場規制がかかっている。仕方がないので行列に並ぶ。係の人のアナウンスによれば、今の講演が14:00までなので、それまでは動きはなさそうとのこと。係の方が逐次状況を説明して下さったのは好感が持てた。おかげで安心して並ぶことができた。14:00になると講演が終わったのか、ばらばらと人が出てきて、列の前の方から少しずつ入場が許され、私も無事入ることができる。

階段を上がると会場から人が溢れている。何とか参加費を支払い、入口近くで次の講演が始まるのを待つ。本日2件目の講演は速水祐さん。高校の物理の先生だったのが、マイコン部の顧問になるにあたってマイコンの勉強をして、I/Oに投稿したゲームが賞を取っている。その後も、部員とゲームを作り、エニックスから販売されている。6809のアーキテクチャの話や、現在のCPUのトランジスタ数の比較など、楽しい話が続く。印象に残ったのは、レトロPCはただの懐古趣味ではなく、情報教育の教材として有用であると主張されていた点だ。現在は簡単にプログラミングを始められる環境が整っているが、一方でブラックボックス化していて動作原理を理解しないままに使う人も増えている。現在の一般的なPCよりも簡略なシステムであるレトロPCはコンピュータの動作原理を学ぶ教材として依然として有用である。

続いての講演は『ホビーパソコン興亡史』などの著作がある前田尋之さん。本の執筆にあたっての裏話を披露してくださった。その本は会場でも売っていたのだが、混雑していたので帰路に書泉ブックタワーで購入してその日のうちに読んでしまった。ご本人も講演の中でおっしゃっていたが、機種によって記述にムラがあるようにも思われたが、それでもよくまとめられていると感心した。

講演終了後は会場内をぶらつく。イベント名に68Kと着くだけ会って、X68000系のサークルがやはり多い。そして、なんとシャープも出展していて、X68000のデザインのPCケースが展示されていた。あるサークルで無料で配布していた5インチのフロッピーディスクをおみやげに帰った。

また、開催されるようなら次回も是非参加したい。

 

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